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きし内科クリニック通信2025年8月号(115号)【 夏バテ・熱中症対策のため、こまめに水分補給を行いましょう 】

[2025.07.23]

【夏バテ・熱中症対策のため、こまめに水分補給を行いましょう】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第115を発行いたしました。
地球温暖化により気象が変わったなと思わざるを得ない、激しい雨の梅雨が明けました。厳しい暑さが続く中体調を崩されていないでしょうか?「体がだるい」「食欲がない」「めまいや頭痛がする」といった症状がみられたら、夏バテや熱中症が疑われます。本号では、夏の不調を防ぐための「夏バテ・熱中症対策」や「水分補給の大切さ」についてお話いたします。

【夏バテとは?】

夏バテは、高温多湿な環境によって自律神経が乱れたり、冷たいものの摂りすぎで胃腸の働きが弱まることで起こります。代表的な症状は、だるさ・食欲低下・胃もたれ・眠れない・イライラなどです。
これを予防するには、栄養バランスのとれた食事、規則正しい生活、適度な運動が基本です。特に豚肉や大豆、緑黄色野菜など、ビタミンB群やミネラルを含む食品を意識して取り入れましょう。
冷房も上手に使うことが大切ですが、室内外の温度差が大きくなると自律神経が疲れてしまうため、室温は25〜28℃を目安に調整し、冷えすぎないように心がけてください。

【熱中症に注意!】

熱中症は、体温調節機能がうまく働かず、体内に熱がこもることで起きる状態です。軽度では「めまい、立ちくらみ、筋肉のけいれん」、中等度では「頭痛、吐き気、だるさ」、重症になると「意識障害」や「けいれん」が見られ、命に関わることもあります。
高齢者や子ども、屋外で活動する方は特に注意が必要です。直射日光を避け、日陰や冷房のある場所で休息をとること、吸湿性・通気性のよい衣類を着用することが予防に役立ちます。

【水分補給のコツ】

熱中症や夏バテを防ぐうえで、最も重要なのが「こまめな水分補給」です。のどが渇く前に意識して飲むことが基本で、1日に1.5〜2リットルを目安に、少しずつ分けて摂取しましょう。
特に大量の汗をかいた後には、水だけでなく塩分も補えるスポーツドリンクや経口補水液の利用がおすすめです。高齢者や小児は脱水症状に気づきにくいため、周囲の人が声かけをすることも大切です。
なお、カフェインやアルコールは利尿作用があるため、水分補給の目的には適しませんのでご注意ください。

【最後に】

夏の体調不良は「少し休めば大丈夫」と軽視されがちですが、実は熱中症や栄養障害が隠れていることもあります。症状が続く場合は無理をせず、早めの受診をおすすめします。
当院では、夏バテや熱中症に関するご相談も受け付けておりますので、気になる症状がありましたらどうぞお気軽にご相談ください。今年の夏も、元気に乗り切りましょう!

2025-07-23 12:02:10

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