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アレルギー科

アレルギー診療

ぜんそく

気管支ぜんそくと咳ぜんそくは、呼吸器に関わる疾患であり、どちらも咳や呼吸困難を特徴とします。
気管支ぜんそくは、気管支の炎症と過敏性の亢進によって気道が狭くなり、息苦しさやゼーゼーという喘鳴(ぜんめい)が現れる慢性疾患です。アレルギーや感染、運動、ストレスなどが引き金となり、気道が過剰に反応して狭窄します。症状としては、夜間や早朝に悪化する咳、呼吸困難、喘鳴があり、発作的に起こることが特徴です。治療は吸入ステロイドや気管支拡張薬を中心に行い、症状のコントロールを目指します。
一方、咳ぜんそくは主に慢性的な咳が続く状態で、気管支ぜんそくとは異なり喘鳴はあまりみられません。気道の過敏性が高まっているものの、気道の狭窄は軽度か一時的で、主な症状は長引く乾いた咳です。風邪の後に咳が続く場合や、アレルギー性の刺激によって起こることが多いです。診断は呼吸機能検査や治療への反応で判断し、治療には気管支拡張薬や抗炎症薬、時に抗アレルギー薬が用いられます。
どちらも生活の質に影響を与えるため、早期診断と適切な治療が重要です。特に気管支ぜんそくは重症化すると命に関わることもあるため、医師の指導のもとでの継続的な管理が求められます。

花粉症

人体にとって異物である“花粉”が引き起こす鼻アレルギーを花粉症といい、現在では日本人の10人に1人が花粉症と推定されています。
アレルギー反応を起こす花粉はさまざまです。もっとも患者が多いのはスギ。ほかに、ヒノキ、カモガヤ、スズメノテッポウ、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラなどがあります。
発症年齢は20~30歳代が中心です。遺伝的にIgE(免疫グロブリンE)抗体というたんぱく質をつくりやすい人が花粉症になりやすいと考えられています。

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎は、ハウスダストやダニ、花粉など体にとっては異物である抗原(アレルゲン)を鼻の粘膜から吸入することによって体の中に抗体ができ、何度か抗原を吸入しているうちに抗体が増え、やがてアレルギー症状が起こってくる病気です。喘息との関連もあります。

アレルギー性鼻炎には、通年性アレルギー性鼻炎と季節性アレルギー性鼻炎とがあります。通年性アレルギー性鼻炎のアレルゲンは、ハウスダストやダニ、ペットの毛、カビ、などで、一年中症状があります。もう1つの季節性アレルギー性のアレルゲンは、スギ、ヒノキ、ブタクサなどの花粉で、花粉症とも呼ばれます。花粉症の場合、目のかゆみ、涙目など目の症状を伴う場合が少なくありません。

アトピー性皮膚炎

かゆみの激しい湿疹が慢性的に続く皮膚炎です。年齢によって皮膚が乾燥したり、赤くなるなど症状が変化することもあります。
乳幼児に多い疾患ですが、近年では成人になっても症状が現れる方もいます。
アトピーになりやすい体質の人が、アレルギー物質に触れたり、乾燥や汗により皮膚に刺激を受けることでアトピー性皮膚炎を発症するといわれています。アレルギー物質は、卵や牛乳などの食物、ハウスダストやダニ、カビ、動物の毛など人によって様々です。
治療では、ステロイドなどの塗り薬を使用します。症状に合わせて保湿薬などの複数の塗り薬を使用したり、飲み薬を併用することもあります。
また、アレルギーの原因となるアレルゲンを特定するため、血液検査や皮膚検査を行うこともあります。

アレルギー性結膜炎

アレルギー性結膜炎は、花粉やほこり、ペットの毛などのアレルゲンが目の結膜に接触することで起こる炎症性の疾患です。主な症状は、目のかゆみ、赤み、涙目、異物感、腫れなどで、特に春や秋の花粉シーズンに悪化しやすいです。免疫反応が過剰に働くことで結膜に炎症が生じ、症状を引き起こします。治療には抗アレルギー点眼薬や抗ヒスタミン薬の使用が一般的で、症状の軽減や再発予防を目指します。また、アレルゲンの回避や室内の清掃、空気清浄機の使用など環境整備も重要です。重症の場合は医師の診断を受け、適切な治療を継続することが必要です。

食物アレルギー

食物アレルギーは、特定の食べ物に含まれるタンパク質に対して免疫システムが過剰に反応することで起こる健康問題です。症状は軽度のかゆみや発疹から、重度の呼吸困難やアナフィラキシーショックまで多様で、場合によっては命に関わることもあります。一般的なアレルゲンには、卵、牛乳、ナッツ、甲殻類などが含まれます。食物アレルギーの予防や管理には、アレルゲンの特定と摂取回避が重要で、医師の診断や食物除去試験が用いられます。最近は学校や飲食店でも対応が進み、アレルギー表示や緊急時の対応マニュアルが整備されています。正しい知識と適切な対処により、アレルギー症状のリスクを減らすことが可能です。

呼吸器・アレルギー検査

血液検査 スギ花粉、ハウスダストなど、アレルギーの原因物質に対する、血液中の特異的IgE抗体を測定いたします。
スパイロメメトリー
(肺年齢)
気管支ぜんそく、COPD(慢性閉塞性肺疾患)の診断に有用です。肺年齢を測定できます。
モストグラフ 長引く咳、ぜんそく、COPD(慢性閉塞性肺疾患)の診断に有用な最新医療機器です。
呼気中一酸化窒素(NO)ガス分析装置 長引く咳、気管支ぜんそく、咳ぜんそくの診断に有用な最新医療機器です。

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