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2024年7月号(第102号)【 血液検査でわかる39項目のアレルギー検査 】

[2024.07.01]

【 血液検査でわかる39項目のアレルギー検査 】

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第102号を発行いたしました。
本号では、「アレルギー検査(血液検査でわかる39項目のアレルギー検査)」のお話を掲載いたします。

【アレルギーとは】

私たちの身体には、外から身体に害を及ぼす異物(細菌・ウイルスなど)が入ってきた時に、その異物を排除しようとする「免疫」とういう機能が備わっています。「免疫」は細菌やウイルスから身体を守ってくれる大切なシステムなのですが、この免疫システムが過剰に働いてしまうことで、通常は身体に害のないもの(ほこり・花粉・食べ物など)に反応してしまう事があます。これをアレルギーといいます。

アレルギーで起こる病気

アレルギーは、気管支、鼻粘膜、結膜、口腔粘膜、皮膚など、アレルギーの原因物質(アレルゲン)を吸入、付着した部位に起こります。アレルギーが起こる部位により、気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎・結膜炎、口腔アレルギー、アトピー性皮膚炎、じんましんなどの病気を引き起こします。

【血液検査でわかる39項目のアレルギー検査】

症状がアレルギーによるものか確認すること、アレルゲンを特定することが、アレルギー治療では大切になります。4mL程度の採血で、39項目のアレルゲンを調べることができる検査を当院では積極的に行っています。
検査対象となるアレルゲン39項目は以下のとおりです。 

吸入系アレルゲン <吸い込んで体に入るもので、アレルギーの原因となりやすいもの>
  • 室内のほこり :ダニ(夏~秋)、ハウスダスト(室内ほこり)
  • 動物        :猫、犬
  • 昆虫        :ガ、ゴキブリ
  • 樹木(花粉) :スギ(春)、ヒノキ(春)、ハンノキ(春)、シラカンバ(春)
  • 草(花粉)  :カモガヤ(初夏)、オオアワガエリ(初夏)、ブタクサ(秋)、ヨモギ(秋)
  • カビ        :アルテルナリア(スズカビ)、アスペルギルス(コウジカビ)、カンジダ、マラセチア(皮膚のカビ)
  • ゴム        :ラテックス
食餌系アレルゲン <食べて体に入るもので、アレルギーの原因となりやすいもの>
  • 卵              :卵白、オボムコイド(加熱した卵)
  • 牛乳            :ミルク
  • 小麦、豆、穀物  :小麦、ピーナッツ、大豆、蕎麦、ごま、米
  • 甲殻類          :エビ、カニ
  • 果物            :キウイ、りんご、バナナ
  • 魚、肉類        :マグロ、サケ、サバ、牛肉、豚肉、鶏肉

【39項目アレルギー検査の対象患者、対象年齢、費用】

アレルギー物質に感作された(アレルギー症状を認めた)ときに初めてアレルギー検査が陽性となるため、今までに何らかのアレルギー症状を認めたことがある方に限り保険診療でアレルギー検査を行うことができます。対象年齢はおおむね3歳以上(採血しやすい血管があり、じっとしていられることが条件)となります。3歳未満の小児で採血しやすい血管がない場合は、この検査を行うことができません。その場合検査制度は劣りますが、指先の少量の血液で、吸入系アレルゲン8項目(ダニ・ゴキブリ・スギ・カモガヤ・ブタクサ・ヨモギ・犬・猫)、食物系アレルゲン3項目(卵白・小麦・乳)のアレルギー検査を行うことができます。検査代は保険適用で、自己負担3割の方で6000円程度となります。お子様は、市川市子ども医療費助成受給券を用いることが出来ます。

血液検査でわかる39項目のアレルギー検査ついてご興味がございましたら、お気軽に当院にご相談ください。

2024-07-01 16:53:58

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