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きし内科クリニック通信2026年8月号(127号)【 「治療はできる?夏に流行る「水いぼ」 】

[2026.07.30]

きし内科クリニック院長の岸 雅人です。きし内科クリニック通信 第127号を発行いたしました。
梅雨が明けて、夏本番の暑い日が続くようになりました。日本気象協会の予想によると、7月から8月の関東の気温は平年より高い見込みだそうです。厳しい暑さが続き、最高気温が40℃以上の酷暑日になる所もありそうです。 暑い時期は子どもにとって楽しいプールや水遊びの季節ですね。本号では、そんな時期に流行する「水いぼ」のお話を掲載いたします。

夏になると、「水いぼがあるのですが、プールに入れますか?」「治療した方がいいですか?」というご相談が増えてきます。
水いぼは、正式には伝染性軟属腫というウイルスによる皮膚の病気です。小さなお子さんによくみられ、肌と肌が直接触れたり、かき壊したところを触ったりすることで広がります。
「プールの水でうつる」と思われている方も多いのですが、プールの水そのものから感染することはほとんどありません。 多くの園や学校でも、水いぼだけを理由にプールを禁止する必要はないとされています。ただし、施設ごとにルールが異なりますので、それぞれの方針に従ってください。

水いぼは自然に治る病気です。水いぼは、体に免疫がついてくると自然に治っていきます。
治るまでには数か月から1~2年かかることもありますが、症状がなければ経過をみるという選択もあります。
一方で、数が増えてきたり、かゆみがあったり、ご家族が早く治したいと希望される場合には治療を行います。

当院では、ピンセットを滅菌する器具がないため、滅菌ピンセットで水いぼを取る治療は行っていません。主に、銀イオンクリーム(M-BFクリーム)の塗布による治療(自費診療で、1本2,200円)を行っています。ご自宅で塗っていただく治療で、痛みが少なく、小さなお子さんにも取り組みやすい方法です。ただし、効果には個人差があり、治るまでにはある程度(2~6か月程度)時間がかかります。
また、動かずに治療を受けることができ、多少の痛みにも我慢できるお子様には、カンタリジンを塗布する治療(保険適用)を行うことがあります。塗布後に水ぶくれを作り、その後水いぼが取れていく治療法です。
お子さんの年齢や水いぼの数、皮膚の状態、ご家族のご希望を伺いながら、一人ひとりに合った治療法をご提案しています。

水いぼは、「必ず治療しなければいけない病気」ではありません。自然に治るのを待つ方法もあります。
しかし肌が弱い子は、水いぼの周りに湿疹ができてしまい、かゆみのためにかき壊して水いぼが増えていってしまうことがあります。その際は水いぼは治療の適応になります。
かゆみ止めの内服、保湿や、水いぼの周りの赤い湿疹の治療も並行して行うことが大切です。

「治療した方がいいのかな?」「このまま様子をみても大丈夫かな?」と迷われたら、当院にお気軽にご相談ください。一人ひとりのお子さんに合った方法を、一緒に考えていきたいと思います。

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